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30代以降に急増の「歯の根元の虫歯」blog
皆様こんにちは!衛生士の藤塚です。
冷たい飲み物が美味しい季節になってきましたね!
皆様、歯がしみたり、ブラシを当てると痛い、なんてことはないですか?
今回は、年齢を重ねるとそれだけで虫歯になりやすい、
「歯の根元の虫歯」についてお話します。
そもそも、歯の根元とはどこでしょう?
歯の構造は、硬いエナメル質とその下の軟らかい象牙質の
大きく二つの層にわけられます。
歯ぐきが健康な状態のとき、見えている歯の部分(歯冠部)はエナメル質に覆われています。
エナメル質はカルシウム等の無機質が96%を占める、とても硬い機質です。
一方、象牙質は有機質(主にコラーゲン繊維)が30%、
硬さはエナメル質に比べて約4分の1未満といわれていて、よわい機質です。
また、象牙質はエナメル質に比べ、非常に酸に弱く溶けやすいのが特徴です。
エナメル質の臨界pH(これより酸性に傾くと歯が溶け始める)は5.5程度であるのに対し、
象牙質の臨界pHは6.0~6.2とかなり中性に近い状態で溶け始めてしまいます。
歯周病や加齢により歯を支える歯槽骨が減少して歯ぐきが下がってくると、
よわい象牙質がむき出しになり、
虫歯のリスクにさらされることになります。
「歯の根元むし歯」は30代から発症し、40代以降加齢と共に急増すると言われています。
気付きにくく、進行しやすく、治療しにくい虫歯で、歯を失う原因になります。
このような手強い虫歯をどう対策をすればよいでしょうか?
健康に良いとされるヨーグルトやお酢ドリンクなど、
積極的に摂取しているという方も多いのではないでしょうか?
「甘いおやつじゃないし」「ちょっとだけだし」と、
食べたり飲んだりしたあと、そのままにしていませんか?
このような食習慣が、
歯の根元の虫歯のリスクになっているケースが多いです。
甘いものでなくても、ものを食べるとお口の中は酸性に傾きます。
下の表でもわかるように大切なのは、
☆ ちょこちょこ飲食をやめる。
☆ 食べる間隔を3時間以上空ける。
☆ 食べた後しっかり歯磨きうがいをする。