本当は怖い!?銀歯のリスクについてblog
虫歯治療の定番と言えば「銀歯」をイメージされる方は多いのではないのでしょうか。安くて加工しやすいために保険診療の歯科治療でよく使われているのですが、近年ではその銀歯が体に悪影響を及ぼしているのではないか……と話題になっています。一体どのような悪影響が指摘されているのでしょうか。
銀歯によって金属アレルギーが引き起こされる
銀歯と言われているインレー(詰め物)やクラウン(被せ物)は、「金」と「銀」と「パラジウム」からできている合金です。パラジウムはアレルギーを引き起こしやすく、2~3割という高い確率で反応が出ると言われています。また、銀歯が唾液と反応して、少しずつですが金属イオンが溶け出します。一度体内に取り込まれた金属は自然に体外に排出されることがないため、蓄積されて時間の経過と共に金属アレルギーの症状が現れることもあります。銀歯が原因の金属アレルギーの場合、口の中だけにとどまらず、全身に湿疹などの皮膚炎の症状が出ることもあります。
治療した銀歯の下で、ひそかに虫歯が進行してしまう
銀歯と歯は歯科用のセメントを使って接合しているのですが、実はぴったりとくっついているわけではありません。そのため、隙間から虫歯菌が入りこんでしまい、古い銀歯を開けてみたら手の施しようがないほどひどい状態になっていたということも。また、銀歯で覆われている部分はレントゲンにも映りにくいため、虫歯の早期発見が難しいのです。
銀歯の影響で歯周病が悪化しやすい
銀歯は柔らかいために傷つきやすく、劣化しやすい素材です。銀歯の表面についた小さな傷や、歯と銀歯の隙間に歯周病菌が溜まりやすいため、銀歯の周辺は歯周病の進行が早まってしまうことがあります。
銀歯は費用が安く、誰でも気軽に治療ができるというメリットがある反面、上記のように少なからずデメリットも存在しています。しっかりと理解した上で、最適な治療方法を選択していきましょう。