国民皆保険制度は崩壊の危機!?blog

国民皆保険制度は崩壊の危機!?

今のままの医療費では、完全に私達を長年守ってくれた保険制度は崩壊します。そのために、対処療法ではない、治療を念頭に置いた医療の考えが求められています。

「保険治療」と「自費治療」、この違いってわかりますか?
この違いってなんなのでしょうか?自費治療は贅沢な治療なのか?歯科治療の歴史に沿ってご説明いたします。

歯科医院における「自費治療」とは?

①セラミックを使った人工歯
②インプラント
③歯列矯正(特殊なケース以外)
④予防処置
⑤金属の入れ歯
⑥ホワイトニングなどの審美治療

自費治療は贅沢で必要のない治療?

厚生労働省は「歯科治療に必要な処置は保険でまかなうことができる」と定めています。これは「保険でまかなうことのできない治療は必要のない治療、贅沢な治療」と受け取ることもできます。

この解釈が「自費治療は贅沢で必要のない治療」という考え方につながっているのです。
しかし、セラミックの詰め物や金属の入れ歯、歯列矯正は本当にただの贅沢品なのでしょうか?


自費治療と保険治療の境界線とは?

歯科治療では一般の病院と違って保険治療と自費治療を混ぜて行う混合治療はできないことになっています。

日本の国民保険の主たる目的は救命や怪我、急性の病気を直すこととされており、歯科治療は命に関わる治療ととらえるケースは非常に稀であります。

つまり歯が痛む、噛み合わせが悪いなどの直接的に命に関わらないと思われる症状では国民保険で完全にまかなえないということです。
なので歯科医師が本当に行いたい治療が保険治療では行えないケースが多いのです。

保険治療だけでは実は、、

虫歯の治療の際には、詰め物などの材料、形をとる手法、接着剤などを患者の口腔内の状況や体質によって選択する必要があります。

当然、その選択は一人一人異なってくるはずですが、保険治療の範囲のなかでは最低限のものしか選ぶことができないばかりか、精密な診断のためのマイクロスコープを使うことも認められていませんし、治療回数も決まっています。

つまり、精密な診断のためのマイクロスコープを使って長期的に健康な歯を保つための素材を使って時間をかけて治療を行うこは「贅沢で必要のないもの」とされるのです。

自費治療は本当に贅沢?

虫歯を防いで健康な歯を手に入れるための良い素材や手法を選択することが本当に贅沢なのでしょうか?コンプレックスを治す矯正や健康な歯を維持するための予防は贅沢なのでしょうか?

自費治療=高額=贅沢品
というイメージのせいで歯科医師が本当におすすめしたい治療ができないことが多くなってしまうのです。

今後の保険治療と自費治療の考え方とは

虫歯治療において、保険治療の範囲で使用する金属の詰め物や被せ物ではどうしても限界があります。徐々に虫歯が再発し、再治療を繰り返して最終的には抜歯につながります。さらに抜歯をすると他の歯も抜歯につながります。その結果、歯がない高齢者が増えてしまったのです。そして様々な病気を引き起こし、結果として治療費がかさみ、全体の保険料の増加へと繋がるのです。

高齢化が進んでいく日本にとって、現在の保険制度をこのまま続けていくと、いずれ頭打ちになってしまうでしょう。

こうした背景から保険制度の見直しの必要性があると言われています。
また自費治療に対するこれまでのイメージを取り払い、自費治療は贅沢な治療という考えをあらためる必要があるのです。

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