何故歯科医師によって治療判断が違うのか!?blog
A歯科医院は「歯を抜かなくてもいい」、B歯科医院は「抜いた方がいい」、複数の歯科医院で診断を受けると医院によって診断がぜんぜん違った、というお話をたまにお聞きします。
この理由をご説明いたします。
理由としてはまず「診断をするためには複数の要素から判断する」という点です。人によって痛みや歯の位置、噛み合わせ、磨きやすさ、年齢などなど、判断項目は数十にもなります。なので単純な答えを出せるものではないのです。
そしてそれぞれの判断項目に対しての考え方が歯科医師の経験や患者様の要望に応えながら、お口の中への悪影響をどこまで許容できるかなどによって少しずつ違ってくるということも理由の一つです。
「歯を残すメリット」と「抜歯するメリット」どちらか大きいかを様々な項目から判断してほとんど変わらない場合に歯科医師によって判断が変わってくるのです。
満場一致で「抜歯」と診断されるケースは?
歯科医師によって判断が違う!というイメージを持たれていると、本当に抜歯した方がいいケースでも「抜歯しなくても大丈夫」と診断してくれる歯科医師を探してしまうことも起こり得ます。できれば抜歯は避けたいものですしね。
簡単な見分け方になりますが、歯周病によって歯が骨から完全に外れていたり、歯が2つに裂けていたり、「歯が死んでいる状態」だと、どこの歯科医院でも満場一致で抜歯となります。
診断内容に納得できない場合は?
歯科医院で受けた診断に納得できない場合はセカンドオピニオンが一般的です。
でもただ多くの歯科医院にいき「ドクターショッピング」をしている間に症状は悪くなることもあります。
そこでオススメするのは「とりあえず残して欲しい」「耐久性を重視」「見た目を重視」といった患者様ご自身のご希望をしっかり伝えることです。
歯科医師によって診断がことなるケースは本当にグレーゾーンであることが多い為、最後は「患者様の思い」が重要になってきます。
それでも抜歯と診断されるのであれば、歯科医師として譲れない項目があったのかもしれませんので無理に残すべきではないと考えるべきかもしれませんね。