諦めないで!まだまだ、自分の歯で食事が出来るかもしれません!blog
誤嚥性肺炎で入院した高齢の男性、病院では食べ物や飲み物を口から摂ることは許されませんでした。これは良くあることです。
退院しても、お口からの食事が出来ない状態を見たご家族は、「少しでいいから口から食事をさせてあげたい」と思うでしょう。
こういったケースを訪問歯科で見かけることは少なくありません。
病院では、お口からの食事はダメだと聞かされていても、歯科医師はご自身の歯の残っている本数を見たり、マッサージやブラッシングで顔の筋肉をほぐしながら様子を見ていきます。
さらに何気無い会話の中で、笑顔を引き出すと「これはまだまだご自身でのお口で食事ができるな」とわかることがあります。
「病院ではダメだと言われていたのに」とご家族は驚かれますが、ご本人は久しぶりのお口からの食事に大変喜ばれます。
食べられるかどうかの判断は歯科医師の経験上行います。マッサージやブラッシングなどの刺激の後、会話の中でニヤリと笑顔が出るのは、刺激に反応しているということです。
こういった場合は、正しい姿勢で飲み込みやすいもの(例えばゼリー)などをお口に入れてあげると自然と筋肉が反応して飲み込むことが出来るのです。
こうしてまだご自身で食べられるかどうかを判断し、少しずつ訓練を行い食べられるようにしていくのです。
さらに、歯磨きはこういったお口の中に刺激を与えるだけでなく、口の中の細菌を減らして、細菌を飲み込んでしまうリスクも減らしてくれます。
「リハビリテーション栄養」をご存知でしょうか?
ご自身のお口で食べることの出来ない方の栄養状態は不良であることが多いです。栄養状態が悪いのにリハビリをしても効果がないどころか悪化してしまう可能性があるのです。これが「リハビリテーション栄養」という考え方です。
訪問歯科で患者様の想いに応えたい
訪問診療に行くと「自分の口で食べたい」と切実に願う方にお会いすることも少なくありません。こういった想いに応えていきたい、さらに、正しくリハビリで全身の機能を取り戻していただくためにも、訪問歯科で患者様のお口のケアをしていきたいと考えております。
諦めないで一度ご相談ください。