痛みなく忍び寄る「サイレントキラー」歯周病の脅威に備えるためには?blog
こんにちは大阪府柏原市のなかむら歯科クリニック院長です。
「芸能人は歯が命」というフレーズもありましたが、今や全ての方にとって白い歯や爽やかな息は第一印象を決める重要な要素です。
さらに、口腔内のケアは印象の問題だけでなく、糖尿病や認知症などの全身の疾患に関係していることがわかってきたこともあり、重要度は増すばかり。
日本歯科医師会が開催した『歯の健康シンポジウム 2019秋』では、堀江貴文氏をゲストに迎え、ビジネスパーソンのオーラルケアの重要性や正しい歯の磨き方などが語られました。
歯周病で歯が抜けるリスクに備える
シンポジウムでは、日本歯科医師会常務理事を務める小山茂幸氏により、70歳を超えると残存歯の平均本数が減っていくことに言及。
さらに小山氏は「歯が抜ける要因は若年世代では虫歯だが、50代以上になると歯周病が増える」と歯周病への警戒を呼びかけました。
痛みなく忍び寄る「サイレントキラー」歯周病
シンポジウムにて小山氏と堀江貴文氏と対談が開催され、歯周病対策の重要性について語られました。
「虫歯は痛くなって発覚するが、歯周病は痛みがなく、気づい時には歯が抜けてしまう、サイレントキラーだ」と語られていました。
この対談で共通して語られたのは「虫歯や歯周病を予防するのに必要なのは、日常のケアと定期的な検診」ということです。
堀江氏は日常的に歯ブラシ以外に、歯間ブラシ、デンタルフロスも使っているそうです。
堀江氏が使っている歯ブラシは、Panasonicの電動歯ブラシ「ドルツ」。ケアのために厳選されています。
さらに両名は自宅でのケア以外に医院での定期的なメインテナンスの重要性にも触れていました。
そして「歯間ブラシやデンタルフロスや定期検診の重要性は、もっと啓蒙されるべき。メーカーは、歯ブラシだけでなく、それらの重要性もCMなどで触れるべき」と語っていました。
定期的な通院が口臭を予防する。
対談では意識の低い方にどうやって口腔ケアの重要性に気づいてもらうかも取り上げられました。地域の歯科医師会と連携して無料の検診を実施しているデンソーの事例に触れ、口腔ケアに定期通院をしていると、そうでない人より医療費が最終的に減少していくと説明されていました。
堀江氏は、こうした口腔ケアは個人の医療費だけでなく会社としての利益にも繋がると発言。例えば口臭がある営業マンとそうでない営業マンの例を挙げていました。
歯周病を予防するブラッシング法
シンポジウムでは歯科衛生士による歯周病予防のためのブラッシング方法の講座が開催されました。
その方法の一つは「バス法」と呼ばれ、歯ブラシの毛先を45度の角度で歯と歯肉の境界に当てて軽い力で小刻みに磨く方法です。これで歯周ポケットの中を掃除します。
もう一つは「スクラビング法」です。歯ブラシの毛先を歯に直角に当てて軽く小刻みに動かします。これで歯垢を除去します。
堀江氏が使用している電動歯ブラシはこれらの動きを同時に行うことが出来るのです。
しかし、歯ブラシに関してはそれぞれの方に合わせた選び方が必要となります。歯ブラシ選びについてお気軽に当院スタッフまでお声がけくださいませ。