医療従事者がジェネリック医薬品をオススメしない理由blog
こんにちは。柏原市河内国分のなかむら歯科医院です。
最近では一般的になってきた「ジェネリック医薬品」ですが、厚労省が来年までには80%以上の普及を目指すとさらに増えていく流れとなっています。
同じ効果の薬なら安い方が良いというのはありがたいですものね。
ジェネリックとは、先発医薬品と比べて開発費用や期間が短いため安価での提供が可能な後発医薬品のことを指します。その値段は新薬の7割〜2割とお財布にとても優しいのです。
そもそも、現在のジェネリック普及の裏側には「患者さんのために」というイメージ戦略が大きいと考えられますが、 実際のところは患者さんの健康や経済的負担を軽減するというよりは、保険財政の破綻を防ぐことが大きな目的となっていると言われています。
2018年度の医療費総額は42兆6千億円で、そのうち約2割は薬剤費と言われています。医療費はまだまだ増加傾向にあり。40年には67兆円になるという予測もあるほどで、保険財政の破綻も不安視されている現状です。
そんなかな薬価の軽減につながるジェネリックは注目されています。
お財布にも優しく、国家の保険財政の改善にも繋がる、これはジェネリックを選ぶべきと考えられると思いますが・・
実は、医療従事者の多くはジェネリックを飲まないと言われています。
これは日経メディカルの調査データにも出ています。
日本では「ジェネリックは先発医薬品と同じ」と言われていますが、正確には製造方法や添加物が異なります。
その中には薬品の中に混ざっている成分の中には発がん性があったり、安全性が疑わしいものもある場合があります。
さらに効き目についても、医療の現場では先発薬品と比べてジェネリックは弱いという声が挙がっています。これはあくまで現場での経験則からではありますが。
これが医療従事者がジェネリックを選ばない大きな理由であり、患者さんの為ではなく保険財政のためと言われる理由なのです。
もちろん全てのジェネリックが問題ではなく、医療費高騰を防ぐためには良いジェネリックを使用すべきとも考えます。
しかしどのジェネリックが良いのかどうかは、なかなか判断が難しいと思いますので医師や薬剤師の方などに相談されるのも良いかもしれませんね。
薬局でジェネリックにされる際に、少しこの話を思い出していただければと思います。